周回短縮のレースへの影響は?傾向はある?

データ分析

あれ?さっきのレースが2周だけだった?

天気が悪い日はレースが1200mになることがあるらしいよ。

周回短縮とは?

通常ボートレースは、600m x 3周 = 1800mで勝負が決まります。
ただ、荒天時は600m x 2周 = 1200mとなります。これが周回短縮です。

通常時1800m
周回短縮時1200m

安定板が付くようなレースは周回短縮になるイメージですが、明確に周回短縮になる条件は公開されていないようです。

天候が悪い場合が多いので、1号艇1着率は下がる印象ですが、周回短縮の傾向について下記のようなポイントを確認していきたいと思います。

  • 周回短縮が発生時の気象状況は?
  • 1800mのレースとの違いは?
  • 周回短縮と安定板との関係性は?

データ分析

確認方法

まずは過去のデータから周回短縮になるレースの傾向を確認します。
その後、通常のレースとの違いを確認します。

利用するデータ

公式サイトのデータを使用します。

  • 対象期間 :2017/04/01 ~ 2022/12/31
  • 対象競技場:すべて
  • その他条件:レース不成立のデータは除く

集計結果

気象条件の確認として、風速と波高を集計しました。また、ボートレース場ごとに1,800mのレースと1,200mのレースの1号艇1着率を集計してます。

周回短縮レース全体での集計結果

風速の平均は 7.36 m/s、波高の平均は 9.91 cmでした。
やはり、悪天候であるため、数値は高い傾向にあることがわかります。

意外なことに風速や波高が0の場合でも周回短縮の場合があることが分かりました。レースの判断したタイミングの問題や天気が雨で視界が悪い場合なども周回短縮されることがあると思われます。

レース数風速
平均
風速
最大
風速
最小
波高
平均
波高
最大
波高
最小
1号艇
1着率
4,3457.361809.9140047.25%

周回短縮レースのボートレース場ごとの集計結果

1,800mのレースと1,200mのレースで比較したときに、多くのボートレース場では周回短縮時に1号艇1着率が差が下がる結果となりました。レース数が少ないので、参考程度かもしれませんが、福岡や唐津など、周回短縮で1号艇1着率が上がっているボートレース場もあることも分かりました。

また、レース場によって周回短縮とする基準が違う可能性もありそうです。多摩川などは集計した期間で8レースしか周回短縮のレースはありませんでした。気象条件を比べてみても、ボートレース場ごとに波高などは差が大きいようです。

No.レース
風速
平均
風速
最大
風速
最小
波高
平均
波高
最大
波高
最小
1号艇
1着率
1,200m
1号艇
1着率
1,800m
1,200m
1,800m
1桐 生3958.101107.9412044.30%50.94%-6.64%
2戸 田1718.151516.3115145.03%42.70%2.33%
3江戸川1,0857.5318119.1540541.11%45.99%-4.88%
4平和島1187.311609.1335341.53%44.42%-2.89%
5多摩川86.63813.885275.00%51.77%23.23%
6浜名湖1107.00854.496345.45%50.92%-5.47%
7蒲 郡177.001144.478252.94%54.27%-1.33%
8常 滑1726.851025.709150.00%55.70%-5.70%
92496.651034.9710250.20%57.11%-6.91%
10三 国2406.791315.3810155.42%53.40%2.02%
11びわこ1665.161017.3414354.82%50.76%4.06%
12住之江255.80922.925144.00%57.34%-13.34%
13尼 崎807.181215.0610060.00%58.08%1.92%
14鳴 門4597.921337.9213342.05%49.59%-7.54%
15丸 亀1297.641047.6410448.06%54.00%-5.94%
16児 島697.061225.557346.38%56.09%-9.71%
17宮 島1145.21925.219247.37%56.86%-9.49%
18徳 山306.271326.2713260.00%62.71%-2.71%
19下 関1346.721036.7210350.00%59.01%-9.01%
20若 松2887.841047.8410451.39%56.20%-4.81%
21芦 屋648.841078.8610762.50%62.39%0.11%
22福 岡446.50846.8210463.64%52.62%11.02%
23唐 津729.601549.6015461.11%52.33%8.78%
24大 村1067.251206.3711057.55%64.93%-7.38%

周回短縮と安定板との関係性は?

基本的に周回短縮する場合、ほとんどの場合、安定板がついています。

ただ、今回データを確認してみてわかったことですが、周回短縮があった日でも安定板がついていない日がありました。どちらも悪天候などの影響で行われるものですが、①のパターンはあっても②のパターンはあまりない気がしていたので意外でした。
 ①安定板 あり / 周回短縮 なし(1800m)
 ②安定板 なし / 周回短縮 あり(1200m)
ホームページ上の表記ミスの可能性もありますが、念のためそういう可能性があることは認識しておきたいと思います。

まとめ

  • 風や波があまりない場合でも周回短縮される場合はある
  • 多くのボートレース場では周回短縮時に1号艇1着率が差が下がる
  • 一部の場では1号艇1着率が上がる可能性もある?

天候の影響による問題が大きいと思いますが、多くの場合、周回短縮では1号艇1着率が下がる場合が多いことが分かりました。周回短縮は悪天候の場合のみ行われると思っていたので、あまり荒れていない場合でも周回短縮が行われる場合があることは意外でした。

ボートレース場ごとに結果が異なる部分もあったので、大きく違いが出ている部分は予想にも役立ててみてください。

また、今回の調査期間ではレース数が少ないボートレース場も多いので、情報は適宜アップデートしていきたいと思います。

※当ブログに掲載されている情報は、可能な限り正確性を重視していますが、正確性について保証するものではありません。読者の方々は、自己責任において情報を活用してください。

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