女子戦って男子のみのレースと何が違うの?
なんとなく予想しずらいイメージ。
なんとなく?
ちょっと調べてみる。。
女子戦とは?
ボートレースでは、2023/07/01時点は1,597名の選手登録があり、そのうち251名が女子選手です。
その女子選手のみで構成されたレースが女子戦です。
1レースのみ女子戦となっているものや、レディースチャンピオンやオールレディースなど女子戦のみで構成されている大会もあります。
女子選手の特徴として、下記のように公式サイトでも記載されています。
・イン勝率が低い
・スタート力にばらつきがある
・まくりが多い
選手の力量とともに、レースぶりがハッキリしているのが女子のレース。6割ほどの数字となっているイン勝率は、女子では5%ほど低くなる傾向があります。その理由としてはスタート力にばらつきがあり、インの選手が出遅れるシーンが散見されるからです。その分まくりが多いのが特徴で、イン絶対ではないことと、まくり選手が展開をつくることを忘れてはなりません。波乱要素はこんなところにあり、予想を面白くしてくれます。
女子戦とは | Ladies Information (ladies-info.jp)
上記の点について調査しながら、女子戦の特徴を検証していきます!
- 1号艇の1着率に違いはある?
- 決まり手に差はある?
- スタートの差はある?
データ分析
利用するデータ(1号艇1着率、決まり手)
公式サイトのデータを使用します。
- 対象期間 :2014/04/01 ~ 2022/12/31
- 対象競技場:すべて
- その他条件:レース不成立のデータは除く、女子選手のみで構成されたレース
利用するデータ(スタート)
公式サイトのレーサー期別成績データを使用します。
- 対象期間 :2015年~2023年の後期データ
- その他条件:平均スタートタイミングデータが無い選手は除く
1号艇の1着率に違いはある?
女子戦のほうがインコースの勝率が低いのは間違いなさそうです。
レース数 | 1号艇1着率 | |
---|---|---|
全体 | 475,594 | 52.30% |
女子戦 | 35,057 | 49.71% |
ただ、近年はその差も減ってきているようです。女子戦でもインコースの勝率が50%を超えていて、インコースの勝率は上がってきています。
年 | 全体 レース数 | 全体 1号艇1着率 | 女子戦 レース数 | 女子戦 1号艇1着率 | 全体と女子戦 の勝率差 |
---|---|---|---|---|---|
2014 | 39,778 | 46.15% | 2,559 | 42.20% | -3.95% |
2015 | 52,743 | 48.42% | 3,715 | 45.17% | -3.25% |
2016 | 54,351 | 50.15% | 4,029 | 46.64% | -3.51% |
2017 | 54,527 | 51.43% | 3,888 | 47.76% | -3.67% |
2018 | 54,507 | 53.17% | 3,869 | 50.27% | -2.90% |
2019 | 54,538 | 54.54% | 3,916 | 52.45% | -2.09% |
2020 | 54,866 | 55.18% | 4,326 | 52.96% | -2.22% |
2021 | 54,941 | 54.74% | 4,294 | 53.63% | -1.11% |
2022 | 55,343 | 55.08% | 4,461 | 52.48% | -2.60% |
決まり手に差はある?
公式サイトでも記載があったように女子戦はまくりが決まり手になることが多いようです。
逃げ、まくり差しが少ないことも特徴的です。
決まり手 | 全体 レース数 | 全体 割合 | 女子戦 レース数 | 女子戦 割合 | 全体と女子戦 の割合差 |
---|---|---|---|---|---|
逃げ | 237,509 | 49.94% | 16,560 | 47.24% | -2.70% |
抜き | 37,558 | 7.90% | 2,634 | 7.51% | -0.39% |
まくり | 72,079 | 15.16% | 7,058 | 20.13% | 4.97% |
まくり差し | 56,691 | 11.92% | 3,460 | 9.87% | -2.05% |
差し | 68,005 | 14.30% | 5,006 | 14.28% | -0.02% |
恵まれ | 3,752 | 0.79% | 339 | 0.97% | 0.18% |
スタートの差はある?
男子と女子の平均スタートタイミングを年別に集計しました。
スタートタイミングでも男女差はあるようです。スタートタイミングの問題的にも女子戦のほうがスタートが遅くなる傾向にあるようです。ただ、インコースの勝率と同じく男女ともに能力が上がってきています。
年 | 男子 選手数 | 女子 選手数 | 男子スタート タイミング | 女子スタート タイミング | スタート の男女差 |
---|---|---|---|---|---|
2014 | 1,374 | 182 | 0.184 | 0.202 | 0.017 |
2015 | 1,370 | 186 | 0.182 | 0.197 | 0.015 |
2016 | 1,367 | 196 | 0.177 | 0.192 | 0.015 |
2017 | 1,359 | 194 | 0.178 | 0.189 | 0.011 |
2018 | 1,363 | 190 | 0.176 | 0.192 | 0.016 |
2019 | 1,359 | 191 | 0.174 | 0.182 | 0.008 |
2020 | 1,355 | 199 | 0.173 | 0.184 | 0.011 |
2021 | 1,340 | 208 | 0.171 | 0.182 | 0.011 |
2022 | 1,335 | 226 | 0.168 | 0.180 | 0.011 |
2023 | 1,325 | 230 | 0.167 | 0.178 | 0.011 |
まとめ
- 女子戦はインコースの勝率が低い。近年は50%を超えている。
- 女子戦の決まり手は「まくり」が多く。「逃げ」「まくり差し」は少ない。
- 女子のほうがスタートが遅い。
- 女子選手全体の能力が上がってきていて差は減ってきている。
女子戦での特徴について考えていましたが、公式サイトでの記載通りの傾向があることがあることが分かりました。今回は女子戦全体にフォーカスを当てて検証しましたが、次回は個人に注目してインコースに強く、「まくり」が得意で、平均スタートタイミングが早い女子選手を探してみたいと思います。
※当ブログに掲載されている情報は、可能な限り正確性を重視していますが、正確性について保証するものではありません。読者の方々は、自己責任において情報を活用してください。
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